ECHO通信

まだ見ぬ未来を想像すること【10月予定表】

10月の予定表はこちら↓
2023年10月予定表

 

早くも10月になりました。

4月から新学年になった子たちにとっては、もう1年の半分が過ぎたことになります。

大人にとっての半年は、あっという間。

子どもたちにとっての半年は、もっと長いのかなと、思いをはせたりします。

 

最近あるSF小説を読みました。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」

普段はSFをほとんど読まないのですが、かなり評価が高いらしいと聞き、読んでみました。

内容は詳しく書きませんが、とても面白かったです。

僕たちも習ったことのある数学や理科などの科学知識を使って、主人公が問題を解決していくストーリーで、高校生にもおすすめです。

日常の生活ではあまり考えることのない、人類の、地球のこの先の未来について、想像を巡らせることができて楽しい小説でした。

 

みなさんは普段の生活で、具体的なことと抽象的なこと、どちらを主に考えているでしょうか。

具体的なことは、目の前のこと。目の前の特定の仕事や勉強、友人、家族、お金、遊び…など。

抽象的なことは、目には見えづらい、より大きなもの。よりよい集団や社会の仕組み、自分の人生についてだとか、○○とは何かなど、具体的な特定の一つ一つのものに共通する規則について。

ほどんどの人が、生活に直結する具体的なことが中心になるはずです。

 

特に小学生で算数が苦手になる子が多い理由の一つが、ここにあると思います。

算数は抽象的なもの。

犬1匹も、人間1人も、卵1個、車1台などもすべて単なる「1」として扱います。

それが難しいので、学習する上では具体化の助けを借りるわけです。

数を数えるときには指を折ったり、線で図を描いたりして理解の助けとします。

「見える化」するわけですね。

 

私も具体的なことを中心に考えるタイプです。(これは僧侶の中では少数派かもしれません)

目の前の人が何を考えていて、どう生きていくかを見るのが好きで、この仕事をしています。

どちらが良いというわけではなく、それぞれが苦手な部分を補っていきたいですね。

自分自身が立体的な視点をもって、子どもたちに新しい刺激やヒントを与えられるように、子どもたちと共に成長していきたいです。