2024年8月29日
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「正しさ」と「分かりやすさ」【9月予定表】
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2024年9月予定表
あっという間に夏が終わろうとしています。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
お盆は毎年の棚経が終わり、無事にご先祖様をお迎えでき、ほっとしております。
今日はこの本を紹介します。
『小学生でもわかる世界史』
勉強を教える上で「正しさ」と「分かりやすさ」の2点を意識する必要があります。
よく、教科書にすべて書いてあるのだから教科書を読めばいい、と言われます。
私もそのように思いますし、教科書を丁寧に読み込み、まとめることは深い理解につながります。
ただ、その行為には困難が付きまといます。
教科書は「分かりやすさ」のために「正しさ」を犠牲にしづらいのだと思います。
この2つはしばしば両立が難しく、学校の授業よりも塾やYouTubeの方が分かりやすい、とよく言われてきたのはこのためでしょう。
学校では間違ったことは教えられないが、塾では多少不正確でも問題が解けるようになればいい
このような傾向があるのではないでしょうか。
(最近の学校の定期テストは、正しく理解しないと解けない問題も多いですね!)
そこでこの『小学生でもわかる世界史』です。
本書は「わかりやすさを求めたあまり、詳しさと丁寧さを犠牲にした暴書」との触れ込み通り、
具体的な国名を出さずに「ヤバい国」としたり、「ボコす」などのかなり砕けた、もとい砕けすぎた表現で歴史の流れを追っています。
一見するとふざけた、しょうもない本なのでは?という気がしましたが
実際に読んでみると、歴史の流れを追うという点では、学習の助けになるいい本です。
もともと歴史が得意で、もっと詳しく知りたい人には物足りないかもしれませんが
歴史が苦手で、国の場所や時代の感覚が身についていない人にはおススメです。
ぜひ読んでみてください。思ったよりもよく作られていると思います。
「正しさ」と「分かりやすさ」は、学習の両輪です。
今回は「分かりやすさ」に特化した本を紹介しましたが、「正しさ」をないがしろにしていいというわけではありません。
私たちの仕事は「正しさ」を求めながら、可能な限り「わかりやすく」すること。
どちらも大切だということを、子どもたちにも分かってもらいたいですね。