2020年1月27日
寺子屋ECHOを立ち上げた思い
私は、寺町今出川の北にある「法泉院」というお寺で住職をしています。
その傍ら、学習塾の講師として多くの生徒たちを指導してきました。
そして2020年、地域の子どもたちの成長を手助けしたい、お寺で学ぶ環境を作りたいという思いから、お寺にある塾「寺子屋ECHO」を始めることに決めました。
これまで学習塾の講師として、学校の成績アップや志望校合格を目標とした個別指導・グループ指導を経験しました。
その中で「学習に意欲が感じられない子」に多く接してきました。
大手学習塾で講師をしていた時、どうしても意欲が上がらず、意志が感じられない子を担当していました。
その子は中学生の男の子でした。
中学生のこの時期は非常に繊細で、複雑な年代だと思います。
塾以外の環境や、家庭に何かしらの原因があることは分かっていました。
しかし、塾講師として学習指導だけを求められていた当時、それ以上踏み込むことはできず、もどかしい気持ちを抱えていました。
結局その子は退塾してしまいましたが、単なる学習塾講師としての限界を痛切に感じていました。
寺子屋ECHOでは、塾長であると同時にお寺の住職である私が、学習指導はもちろんのこと、普段の生活で困難や悩みを抱えるお子さん・保護者様に寄り添います。
さまざまなお話を聞くことで、学習面以外からも、お子さんの成長のお手伝いをしたいという思いからです。
そして最終的に保護者や講師に頼らずに自分で考え、行動できる「自立」した子を育てます。
塾に通わなくても、自分でできる子になることを目標にしながら、お子さんとともに学んでゆきます。