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2023年9月予定表

まだまだ暑い日は続きますが

あっという間に８月も終わり、９月を迎えました。

８月は１年の中でも大切な、ご先祖様をお迎えする月。

お盆が無事に終わると、自分の大きなお役目を今年も無事に終えられた、と

少しほっとする気持ちになります。

最近考えていたことがあります。

「悪い」という言葉について。

この言葉は、いろいろな意味があります。

「体調が悪い」（良好でない）
「見栄えが悪い」（醜い）
「悪い予感がする」（不吉だ）
「人当たりが悪い」（嫌な感じだ）
「悪い行い」（善に対する悪）
「この間は悪かったね」（申し訳ない）

他にもたくさんありますが

これらの様々な意味を、「悪い」という一つの言葉にまとめて（抽象化して）いるわけです。

このように、言葉は階層構造を持っています。

寺子屋の国語の授業の中では「抽象・具体の関係」として、大切にしているものの一つです。

もしこのような関係がなかったら、知らなかったら、大切にしていなかったら

醜さも、不吉さも、悪も

すべて同じ意味に受け取られてしまいます。

「悪い」だけでは伝わらないからですね。

本当の気持ちを伝えたかったら、「悪い」以上に言葉を尽くさなければなりません。

今のこの社会、文字だけのメッセージでやり取りをする機会は非常に多いです。

言葉の意味に対する理解不足や、雑に言葉を使うことは、誤解を生みます。

言葉を大切にすることが、人との良い関係を築くためには欠かせません。

国語を学ぶ大きな意義の一つは、ここにあると思っています。

言葉は便利だけれど、使い方を間違うと争いの種にもなる。

そんなことを思った夏でした。